我が国の合成ゴム生産能力、今年世界1位に

　　“十二五」開局の年、我が国の合成ゴム産業の拡張の勢いは依然として強く、企業数は絶えず増加し、生産規模は急速に拡大し、これによる生産能力過剰圧力はさらに激化した。これは記者が11月8日～9日に西安で開催した中国合成ゴム製工業協会第6回第2回理事会及び第20回業界年次総会で得られた情報。

中国合成ゴム工業協会の胡傑常務副理事長によると、我が国の合成ゴム産業は2003年の消費量が世界一、2009年の生産量が世界一になったのに続き、今年も生産能力が世界一に躍り出る。今年末までに、我が国の主要な合成ゴム装置の総能力は333万トンに達する見込みで、その中の今年の新規生産能力は52万トンで、2010年より18.5%増加した。年間合成ゴムの総生産量は前年同期比12%増の270万トンを超える見通しだ。

現在の発展態勢によると、同協会は「第12次5カ年計画」末までに、全国の合成ゴム装置の年間生産能力が600万トンに迫ると予測している。輸入量が変わらないと仮定すると、その時の装置の全体利用率は63%にすぎない。輸入量の50%が国内製品に置き換えられたと仮定しても、装置の全体的な利用率は74%にすぎない。

合成ゴム協会の斉潤通事務総長はこれに対し、将来的に合成ゴム企業は過酷な市場競争に直面し、同時に合成ゴム生産原料のブタジエンとイソプレンの供給に大きなギャップが生じると指摘した。そのため、斉潤通氏は、生産能力の過剰を抑制することは合成ゴム業界が解決しなければならない最も重要な任務であると述べた。