産業クラスター：ブラジルの綿花生産量は今年記録的な高位

米農務省（USDA）のある報告書によると、2024/25年度のブラジルの綿花面積は前年同期比13%増の187万ヘクタールになる見通しだ。

専門家は、面積の大幅な増加を背景に、綿花の生産量は記録的な1540万パック（330万トン）に達すると予測している。トウモロコシに比べて綿花の価格と収益性が高く、面積の拡大を招いている。

しかし、エルニーニョ年の潜在的な悪影響を考慮すると、2023/24年度に比べて単産は9%近く減少する見通しだ。

同専門家は、世界的な期首在庫の増加と米国の綿花の競合材料の激化により、2024/25年度の綿花輸出材料は1050万包（230万トン）で、2023/24年度の1100万包（240万トン）より5%下落すると予測している。

ブラジルの綿花消費量は350万包（76万トン）と予想され、2023/24年度の350万包（75万トン）の予想に比べて堅調である。生産量の増加と輸出の減少により、2024/25年度のブラジル綿期末在庫は760万包（170万トン）となった。